Tere。皆様こんにちは!

タリン旧市街の玄関・ヴィル門に来ると、運が良ければストリートミュージシャンの方の演奏を楽しむことができ、そんな時は用事を忘れて聞き入ってしまいます。

ストリートミュージック・アートには目がなくて、毎日でも楽しみたいライターのMayaです。


タリン旧市街に訪れる際には、是非ヴィル門から素晴らしい中世の旅をスタートされることをオススメ致します!

タリン旧市街の繁忙期は、7月〜8月のサマーシーズン12月のクリスマスシーズンで、これらのシーズンには特に多くのイベントが開催されており、活気ある雰囲気が味わえます。 

ヴィル門(エストニア語”Viru Värav/ヴィル・ヴァラヴ”)は、絵画のように美しいタリン旧市街の玄関口です。


季節によって違うヴィル門の楽しみ方

ヴィル門の周辺は、いつも観光客や地元の人々で賑わっており、写真撮影ワクワクと楽しい雰囲気があり、何度でも行きたくなるスポットです。

サマーシーズンには、ヨーロッパ各国や世界中からバケーションに訪れる人々で小さな町が観光客で溢れ返ります

夏の白夜のヴィル通りでは、ストリートミュージシャンのパフォーマンス・イベントが盛んに行われ、眠ることを知らないおとぎの国で朝から晩まで太陽を感じながら、過ごしやすい気候の中で観光をお楽しみ頂けます。

クリスマスの時期になると、ヴィル門を含めた旧市街全体がクリスマスイルミネーションで飾られ、あっという間にロマンチックでメルヘンなサンタクロースの町に変貌します!


冬のCheck Point!

雪が積もったヴィル門の白い屋根には、赤いライトアップが施され、中世の美しい建築に更なる迫力と風情を感じさせてくれるため、雪景色の中の旧市街ナイトウォークも非常にオススメです。

クリスマスシーズンには、寒い中でもホットワインジンジャークッキーなどのクリスマスならでは食べ物をお楽しみ頂けます。

ヴィル門からラエコヤ広場へと続くイルミネーションで華やいだ道は、とても可愛くメルヘンな気分になれるため、女子旅やデートにもオススメのスポットです。

手前のヴィル広場からヴィル門までの約100メートルの間には、有名なフラワーマーケットがあり、切り花・ブーケ等、色とりどりの豊富な花の品揃えがあり、年中無休で販売されています。

お花だけではなく、クリスマスシーズンには、ジュニパーや松ぼっくり等で作られたキラキラリースが所狭しと並んでおり、手作りのクオリティーに対して、リーズナブルに購入できるのも地元の人々に愛されるフラワーマーケットの魅力です。

2020年クリスマス時期のヴィル門周辺の雰囲気

ヴィル門の周辺には、エストニアならではのおしゃれなデザインショップスーベニアショップカフェが集まっており、お土産を選んだり、休息をするのもオススメです。


ヴィル門の歴史

次は、そんな旧市街のシンボルであるヴィル門の歴史を紹介いたします。

ヴィル門はヴィル通り(エストニア語でViru tänav/ヴィルタナヴ)に位置しており、左側と右側にあるヴィル門の塔は、14世紀に建てられたタリンの城壁の防衛システムの一部でした

数世紀後までに、8つの門が繋がり城壁になっていたとされ、メインの門と塔の形は四角だったそうですが、いくつかの小さな塔のみが丸みがかった形をしていました。

ヴィル門は、オールドマーケットとカドリオルグ地区(タリン旧市街からみて東側に位置するタリンの地区)を結ぶ馬車のトラムルートで、通行費を支払わなければなりませんでした

1880年代に、ヴィル門の大部分が交通面の改善の為に取り壊され、旧市街への入り口が広くなった代わりに、現在のヴィル門の2つの塔のみが残されました

それ以来、今日までタリン旧市街の顔として沢山の旅人を歓迎してきたシンボルは、現地の人々にも愛されています。

塔は中世の建築が色濃く残されており、緑色の蔦が茂っていたり非常に風情があります。


塔の中には入れるの?

実際中を見てみたいところですが、入り口は封鎖されており、現在は特別な事がない限り見学することはできませんので、是非外からお楽しみください。

ヴィル門は24時間・年中無休で解放されているため、好きな時間に訪れて写真を撮る事が可能です。

日中は観光客が多いですが、早朝は人が少ない為、写真撮影するには最適な時間となっています。

また毎年9月に行われるタリンマラソンは、毎年ルートは変わるものの、タリン旧市街のワバドゥセ広場(旧市街南側の広場)やヴィル門を起点としたルートの大会も過去に開催されました。

タリンマラソンの際にゴール地点となったヴィル門

ヴィル門手前の緑豊かな公園「キスの丘」

ヴィル門の左側の要塞の一部であった小さな丘には、緑豊かな公園Virumägi(ヴィルマギ)がございます。

Virumägiは、Musumägi(キスの丘/ムスマギ)とも呼ばれており、公園内にエストニアの有名な彫刻家のタウノ・カングロ氏の2つの彫刻作品である「キスの前の瞬間」「キスの後の瞬間」が設立されています。

ちなみに、キスの丘とよばれる公園はタルトゥにもございます。


旧市街・ヴィル門へのアクセス方法

タリン空港からタリン旧市街へのアクセスは、トラムで約15〜17分で到着します。

4番のトラムで、Hobujaama(ホブヤーマ)またはViru(ヴィル)での下車が便利です。

お荷物が多い際には、宿泊施設までタクシーのご利用がお勧めです。
タクシーは、旅客ターミナル前の駐車場に15分無料で停車できるため、支払いや荷物を手に取り、忘れ物の確認するのにも十分な時間の余裕がございます。

タリンでは、バスやトラムの線が複雑に交差している場所もございますので、横断の際にはお気をつけて楽しい旅をお過ごし下さい。

冬期には、石畳や道路が凍結し足元が滑りやすいため、滑り止めがついた雪靴やブーツをお勧め致します。

ヴィル門の近くでは、お土産を選んだり、ヴィル通りの美しいフラワーマーケットをお楽しみ頂けると幸いです。

この度もお読み頂きありがとうございました。


ヴィル門 情報

営業時間
月曜日-日曜日: 24時間

住所
Viru tänav, 10140 Tallinn (Googleマップ)


参考ページ: Visit Tallinn

2021年9月14日 | 2021年9月16日

About the Author

Maya

Writer

ライターのMayaです。 世界中を旅をしても、最終的に帰ってくるのはエストニア。 趣味は、アート・建築・エストニアデザイン。 好きな食べ物は、寿司・ビリヤニ。 好きな飲み物は、マロウブルー、カラクチャイ。 好きなお菓子は、エストニアのKOHUKE。

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