Tere!皆様こんにちは。
エストニアは、約130万人の小国ですが、ヨーロッパの中でも読書大国です。
大切な記念日、普段から友達や家族と本を贈りあう文化があります。
エストニアの本屋さんでは、ついつい長居して、1日を過ごせてしまうライターのMayaです。
今回は、エストニア最大の書店で1912年創業”Rahva Raamat(ラフヴァラーマット)“をお伝えいたします。
Rahva raamatとは
エストニアの人々は、誕生日や入学・卒業の特別な日や記念日に加えて、日常的に、友人や家族に本を贈る習慣・文化が根付いており、ヨーロッパの中でも、特に読書家の人が多い国です。
Rahva Raamat(ラフヴァ ラーマット)は、1912年創業の長い伝統を持つエストニア最大の書店です。
創業者は、エストニアの出版社・書店のオーナーだったGustav Pihlakas(グスタヴ ピフラカス)氏で、現在、エストニアの8つの異なる都市に12の店舗を持っています。
書店名は、エストニア語に由来しており、Rahva(ラフヴァ)には「人民・人・国民・国立」などの複数の意味を持ち、Raamat(ラーマット)は“本”を意味します。
この“Rahva”という言葉は、第二都市・Tartu(タルトゥ)にある“eesti rahva muuseum(エエスティ ラフヴァ ムーセウム)”という「エストニア国立博物館」などにも使われていますね。
Viru keskus(ヴィル ケスクス)店について
約1年半にわたるリニューアル期間を経て、2022年にLondon Book Fair(ロンドンブックフェア)より、世界最高の書店を受賞したのは、エストニア最大の書店である“Viru keskus(ヴィルケスクス)”ショッピングセンター内にあるRahva Raamatです。
ヴィルケスクス店は、2004年に創業後、世界中の書店を魅了する文学のランドマークに成長しました。
ファッション・デザインの本の代表的なセレクションや、特にフィクション系で最も多くの本があり、本に加えて、ゲーム、おもちゃ、映画、CD、レコード、雑貨など豊富な品揃えがあります。
全世界の雑貨が取り扱われており、定期的にディスプレイと取り扱い商品は変わるため、お好みの雑貨を見つけたら、お土産にもおすすめです!
インテリアデザインを手がけたのは、Mari Ots(マリオット)氏率いるUDDU建築・環境グラフィックは、デザインエージェンシーのVelvet(ヴェルヴェット)によって創られています。
London Book Fair(ロンドンブックフェア)の最高の書店における評価基準:
- 書店の雰囲気とスタイル
- 革新性、創造性、顧客サービスのレベルと売り手の専門知識
- 物理的な書店とデジタルの機会を組み合わせる能力
Rahva Raamatでは、既存しているものとモダンな家具の組み合わせやインテリアデザイン、伝統的な書店とデジタルの可能性とのバランスをとる魅力的な能力が際立っていたことが評価され、これらの特徴は、来訪者の話す言語や、興味、年齢に関係なく、素晴らしい文化的オアシスを作成するために役立ちます。
カフェと雑貨が楽しめる落ち着いた店内
本屋で購入した書籍を、そのままカフェに行って読むのが好き…という方は必見!
RahvaRaamatでは、カフェが併設されているため、本を片手に休息することができます。
北欧デザインの最先端を行くエストニアデザインとインテリア、明るい大きな窓のある開放的空間で、心からのんびりとお過ごしください。
軽食やアフタヌーンティーにぴったりなペストリーや、エストニアらしいKartulisalat(カルトゥリサラット/じゃがいものサラダ)、美味しくてヘルシーなケーキやタルト等のメニューが充実しています。
健康志向の方にぴったりな“Avokaado tort(アヴォカード トルト/アヴォカドのケーキ)”、“Astelpaju tort(アルテルパユ トルト/シーバックソーンのケーキ)”等、日本では見かけないユニークでヘルシーなケーキがあるのも魅力的です。
歴史ある中世の旧市街に佇む風情のある書店
首都タリンにある5つのRahva Raamat書店の中でも、歴史と風情を感じられる建築と外観を持っているのが、Vanalinna Rahva Raamat(ヴァナリンナ ラフヴァラーマット/旧市街にある書店)です。
可愛らしい二匹のウサギがティーカップを持っているデザインが、書店の目印で、2020年のLondon Book Fair(ロンドンブックフェア)で世界3大書店の1つに選ばれており、タリン中心部のPärnu(パルヌ)通り10番にある堂々とした美しい家で、なんと100年以上営業されています!
Rahva Raamatへのアクセス方法
Rahva Raamatは、エストニア各地(タリンに5店舗、タルトゥ・Pärnu(パルヌ)・Viljandi(ヴィルヤンディ)・Kuressaare(クレッサーレ)・Narva(ナルヴァ)・Rakvere(ラクヴェレ)・Jõhvi(ユフヴィ)に各1店舗)にあります。
今回ご紹介したタリンのViru Keskus店へのアクセスは、トラム駅の「Viru(ヴィル)」駅下車約2分/トロリーバス駅「Hobujaama(ホブヤーマ)」駅下車徒歩2分/バス停「A. Laikmaa(アーライクマー)」下車すぐです。
タリン旧市街からも、徒歩数分で、非常にアクセスのよい場所に位置しているショッピングセンターですので、是非タリンに訪れた際には足を運んでみてください。
季節を問わず、快適に書籍と触れ合える本屋さん“Rahva Raamat”で、お気に入りの一冊を見つけてみて頂けたら幸いです。
今回は、ライターのMayaがお送りいたしました。
最後までお読み下さり、有難うございました。
<Rahva raamat> 情報
営業時間
月曜日-日曜日: <9:00>~<21:00>
住所
Rahva Raamat Viru Keskus店
Viru Square 4/6 51004 Tallinn (Googleマップ)
ホームページ: Rahva Raamat | Books, E-books, E-readers, Movies, Music
Instagram: @rahva.raamat
Facebook: Rahva Raamat | Facebook