Tere! いきなりですが皆様映画はお好きですか?
大好きな映画の一つに『天使にラブソングを』があります。
主役を演じているウーピ・ゴールドバーグが大好きで、彼女の様に人々に笑いを提供できたらどんなにかっこいいだろうと妄想してしまう、ライターのガイです。
言わずと知れた映画の名作『天使にラブソングを』は、修道院で繰り広げられる歌あり笑いあり涙ありのどたばたコメディーです。
修道院ということで、本日はわたくし・ガイが【ドミニコ修道院】をご紹介いたします!
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ドミニコ修道院の歴史
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それでは、早速ドミニコ修道院の歴史を巡っていきましょう~!
ドミニコ修道院(英:Old Dominican Monastery Claustrum/オールド・ドミニカン・モナストリークラストラム、エストニア語でDominiiklaste Mungaklooster/ドミニークラステ・ムンガクロースター)はラエコヤ広場から東北に位置しております。
カタリーナ教会(英語名 St. Catherina Churchサンクトカタリーナチャーチ、エストニア語でPuha Katariina Kirikプハ・カタリーナ・キリク)と呼ばれていたかつての教会とその中庭、そして修道僧の居住区とその中庭の2か所に分けて公開されています。
教会には、タリン旧市街で最も美しいと言われるSt. Catherine’s Passage(カタリーナ通り)の入り口から、修道僧の居住地区には、Müürivahe(ムーリヴァヘ通り)の中庭へと続く入口から入ることができます。
ドミニコ修道院は、タリン旧市街で最も古い建物の一つで、1229年ドミニコ修道会がタリンに到着し、トームペアに修道院を建てました。
しかし、帯騎士団との戦で破壊され1246年に現在の場所に移ります。
ドミニコ修道会とは托鉢修道会とも言われ、1216年にローマ教皇ホノリウス3世から認可を得たフランスで創立されたカトリック教団で、清貧・説教・神学研究を主要理念に掲げ、托鉢による宣教活動を行っていました。
帯騎士団とはリヴォニア騎士団のことで、エストニアの支配権をめぐってデンマークやスウェーデンと争い、1227年にはタリンを占領します。
ドミニコ修道会ですが、晩年は宗教裁判や免罪符の販売に関わっていたため人々に憎まれることになり、宗教改革の到来により、1524年に暴徒と化した人々に修道院は破壊され翌年に市議会によって活動を停止されました。
1531年には火災に見舞われ、大部分が荒廃してしまいました。
美しい中世デザインとユニークな建物の構造
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このような悲しい歴史がありますが、ドミニコ修道院は中世の姿をそのままに私たちに見せてくれ、長い年月をかけ変わらずにそこにあり続けた佇まいや、石畳の苔むした建物から感じられる神秘的な存在感は訪れる人々を魅了します。
当時のカテリーナ教会は中世タリンで最も大きく、長さ67.7メートル、幅18.5メートル、広さは1219平方メートルありました。
完成した教会は3つの側廊と8つの柱間からなるホールで、同じくハンザ同盟都市であるスウェーデンのヴィスビーの建築の影響を受けています。
ホール中央の身廊の延長線上東側は正五角形の柱間で締め切られ、南東側の端には細い小塔が設置されていました。
1531年の火事で荒廃してしまいますが、ゴシック式の入口扉、多少の南側・北側の壁、そしてシュヴェと言われる教会後部端に設置された場所が原型のまま残っています。
外見はシンプルですが、入口の扉には詳細な装飾が施されました。
北ドイツやスカンジナビアのデザインの影響を受けた扉は、タリン市民の家々の扉にも影響を与えました。
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入口の扉は、優雅で巧みな葉などの造形をモチーフに表現することでキリスト教を象徴する良い例となっています。
ドミニコ修道会が目指していたのは、異端や善を超えた悪や最後の審判への勝利です。
中央の扉には走る犬が描写されています。
犬は異教徒を追いかけ教会の中に向かっています。
犬は、ドミニコ修道会のシンボルで、ラテン語でドミニとは神の犬という意味です。
右側の扉には口に蛇を咥えたドラゴンに追いかけられているライオンが描写され、ドミニコ修道会の教育と信念への精力的な追求、遂行を表しています。
ドラゴンの下には樫とどんぐりのガーランドがあり、これは処女マリアのシンボルとなっています。
その他、扉に描写されている様々なシンボルをご紹介します。
・ブドウの巻きづる→キリスト・百合の花→処女マリア・パルメット模様(花弁または葉文が扇上に広がった模様)と3つのロゼット模様(花弁または葉文が放射状やらせん状に配列した模様)→聖人カテリーナとアレクサンドリア三つ葉→三位一体 ゴシック建築の特徴である大きなアーチ形の窓には装飾と、ところどころにステンドグラスが施され、側廊や身廊を美しく照らしました。
また教会全体の高い天井は、リブヴォールトという対角線状の肋材で天井面が分割された形となっており、教会は市民やギルド商人から寄与された様々な祭壇が置かれていました。
修道院は北側に位置しており、四角い中庭が三か所の教会から続く回廊に囲まれています。
2階建ての高さの回廊もリブヴォールトの作りとなっていて、修道院と教会を繋げる大切な場所でした。
修道院側の突き当りには地下室があり、他にも講義室などの重要な部屋、図書室、食堂、がありました。
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パワースポットとしての魅力
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修道院側、ムーリヴァヘ通りから入口を通って見えてくるのは、受付のある二階へと昇る、まるで木から自然と枝が伸びたかのような優しいカーブを描いた石造りの階段です。
螺旋階段でもない直線でもない優しいカーブの階段は建物に自然と溶け込み一体感を演出し、思わずその階段を上りたくなるような気持にさせてくれます。
外側からはあまり見えずに、中に入ってその全貌があきらかになるという視覚的効果は冒険の途中で見つけた秘密の場所のような気持になり、ワクワクさせてくれます。
しかし自然の光と蝋燭の光でしか灯されないその空間は、一瞬のワクワクからその心を落ち着かせ、建物と自然が一体化した神秘的な空間が、様々なことを訪れた人々に語ってくれるのではないでしょうか。
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そして、ドミニコ修道院には”Energy pillart”(エネルギーの柱)と言われるパワースポットがあるのです!
地下室にある3つの柱で、健康や幸運の源なのだそう。
長い歴史のあるドミニコ修道院は、建物全体がパワースポットとも言えるかもしれませんが、そんな中でも特別な3本柱ということで、ぜひ柱を触って石のパワーを頂きたいですね!
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また修道院の南側の壁に面しているカタリーナ通りには、人間の背丈と同じくらいの大きな墓石が展示されています。
上空には建物と建物をつなぐアーチがかかっており、絶景の写真撮影スポットで、工房や雑貨店、レストランも立ち並ぶ魅力的なスポットです。
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アートで中世と現代を繋げる展示空間
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ドミニコ修道院では、1か月おきに様々なアーティストの作品を展示しています。
修道院に溶け込むかのように作品が展示されていることもあり、それがエキシビジョンだと気づかない、なんてこともあるかもしれません。
主に写真が展示されることが多く、アートで昔と今を繋げる空間。
中世の趣を感じながら、日々新しく生まれている芸術をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか!?
ドミニコ修道院は、土曜日と日曜日の11:00~18:00の開館となっており、入場料金は5EURで、ガイダンス付きツアーやイベント実施の受付もしています。
状況は日々変更されるかもしれませんので、事前に営業時間をご確認のうえ、訪れるようにしてくださいね!
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タリン旧市街の楽しい旅の合間に、ぜひ静かにゆっくりとシンプルな生活を想像しながら中世に想いを馳せて自分時間を過ごしてみませんか?
以上、ライターのガイがお届けしました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
<ドミニコ修道院> 情報
営業時間
土曜日・日曜日: 11:00~18:00
入場料: 5 EUR
住所
Müürivahe Tänav 33, 10140 Tallinn, エストニア (Googleマップ)
ホームページ: <Visit Tallinn>