Tere!皆様こんにちは。
ヨーロッパの歴史ある、石畳の道の上を歩くと心からワクワクしてきますね。
夏にはラエコヤ広場のテラスでのんびりとカフェをしたい!ライターのMayaです。
今回は、Tallinn Town Hall(タリン タウン ホール)についてお伝えいたします。
タリンの町のシンボル!タリン旧市庁舎
世界中から旅人がエストニアのタリン旧市街で必ずと言っていいほど、訪れる代表的なスポットというほど代表的なスポットをご存じでしょうか。
それは、タリン旧市庁舎のあるラエコヤ広場です。
タリン旧市庁舎(英語でTallinn Town Hall/エストニア語でTallinna raekoda(タリンナラエコダ)は、現在の北ヨーロッパで最も古い市庁舎であり、ゴシック様式で保存されている唯一の市庁舎です。
旧市庁舎の物語は13世紀にまで遡り、現在の形ではタリンが繁栄したハンザ同盟の都市であった1404年に完成し、それ以来町のシンボルとなっています。
旧市庁舎の塔は建物自体と同時に、1402年から1404年の間に建てられ、市庁舎の兵士たちは、そこから町を監視していました。
市の管理は1970年まで市庁舎で続き、1975年以降、市庁舎は市政府のレセプションが行われたり、コンサートホールや博物館としても機能しています。
旧市庁舎は今でも、町の代表的な建物であり、歴史的な役割を果たしています。
旧市庁舎前にある市庁舎広場(Tallinn Town Hall Square)は、中世以来、マーケットが開催される場所であり、この古いハンザ同盟の町の中心でした。
13世紀と14世紀の変わり目に、タリン旧市街の下町の中心になりました。
現在も、夏にはテラスカフェがたくさんあり、旧市街の日やその他の中世の祭りが開催され、野外コンサートやマーケットの会場にもなります。
冬には魅惑的なクリスマスマーケットになり、その目玉はそびえ立つ15m級のトウヒの木です!
クリスマスマーケットは、世界で初めてクリスマスツリーを建てたと考えられている1441年にまでさかのぼります。
旧市庁舎の建築について
現在の旧市庁舎は、カラフルな内装の市民ホール(The Citizens’ Hall)と、評議会室(Council Chamber)、市庁舎(The Town Hall)、塔(The Tower)で構成されています。
1371年から74年にかけて、市庁舎は現在の全長と1階の容積を取得しました。
その時から市庁舎には、中世の木彫の最も古くて珍しいゴシック様式のベンチがあります。
ベンチには、中世ヨーロッパの文学作品「トリスタンとイゾルデの物語」と「サムソンのライオンとの戦い」を特徴としたデザインが刻まれており、エストニアで最も美しい中世美術だといわれています。
1402年から2004年にかけて、既存の市庁舎は2階建ての建物に再建されました。
市庁舎は灰色の石灰岩でできており、屋根は粘土瓦で出来ています。
初めに石灰モルタルが使用され始めたのは、13世紀まで遡り、1992年5月4日、石灰岩はエストニアの国有石であると宣言されました。
石灰岩は、タリン旧市街のトームペア城から城壁などの建物にも使われており、石灰岩はエストニアの自然と文化、歴史の一部です。
タリン等の北エストニアで使われている石灰岩は、主にLasnamäe(ラスナマエ)地区で採掘されたものが使用されており、13世紀の終わりに、タリン城壁の建設が始まった際には特に石灰岩が必要になりました。
建物の内部はとても印象的で、アーチ型の天井、繊細な木彫り等、街で最も貴重な芸術品が保存されており、豪華なゴシック様式のアーチと貴重な芸術作品は、かつてのハンザ同盟都市として、中世に繁栄を極めた富の名残を感じさせますね。
伝説のオールド・トーマスとは
タリンで最も有名で伝説的なキャラクターの1人であるOld thomas(オールド・トーマス)、エストニア語でVana toomas(ヴァナ・トーマス)は、雨の日も雪の日も、市庁舎の塔の上から旧市街を見守っています!
400年以上、タリンの町を守り続けている伝説の英雄・オールド・トーマスについてお伝えいたします。
オールド・トーマスの伝説
トーマスは若き農民でしたが、少年の頃に貴族が開催した毎年恒例のアーチェリーコンテストで、優勝したことで有名になりました。
長年撃ち落とした者はおらず、その腕前と能力が認められ、当時身分の低かった農民から、市長より市の警備員という名誉を表彰されました。
次の数年も、リヴォニア戦争中に数々の英雄的な行為を行い、タリンに仕えた若い英雄トーマスは、次第に町民にも認められるようになり、市庁舎の風見鶏に彼の名前を付けることによって、トーマスを称えることに決めました。
それ以来、オールド・トーマスは街のシンボルとなっています。
引用: Tallinn in your pocket
最初に塔の上部に風見鶏が設置されたのは1530年で、1944年まで街を守っていましたが、
1944年3月の爆撃で損傷し、1952年に元のオールド・トーマスをコピーした風見鶏に交換されました。
1530年の初代オールド・トーマスは、市庁舎の古代の地下室に、2代目のオールド・トーマスは、タリン市立博物館に展示されています。
元のゴシック様式のピラミッド型の尖塔は、1627年にルネサンス後期の尖塔に置き換えられました。
尖塔の上部までの旧市庁舎の高さは64mです。
現在の3代目のオールド・トーマスは、1996年に建築家テディ・ベックラー氏によって設計され、銅細工師ベロ・ルーバー氏によって作られました。
国民的ヒーローがアイスクリームに!?
オールド・トーマスは、アイスクリームのパッケージのキャラクターとしても活躍しています。
エストニアで有名なアイスクリームメーカー・Premia Tallinna Külmhoone AS(プレミアタリンナクールムホーネ)社は、Vana Toomasの商標のチョコレートコーティングアイスを発売しています。
フレーバーは、キャラメル味・チョコレート味・バニラ味の三種類の展開で、アイスクリームが大好きなエストニアの皆さんに大人気の定番アイスクリームです。
皆様なら、どのフレーバーを試してみたいですか?
パッケージデザインのオールド・トーマスは、ひげが印象的で、まるでゆるキャラのような可愛さがありますが、剣を持ち、エストニアの国旗がバックに配置されています。
まさに、国民的なキャラクターだといえますね!
エストニアに訪れた際には、Vana Toomasのアイスクリームを是非探してみてくださいね。
夏季限定!ラエコヤ広場を見渡す絶景
夏には、タリン旧市街の秘密を探検する最高の季節です!
そんな活気の溢れる7月と8月には、旧市庁舎は博物館として地下室から屋根裏部屋まで、広い範囲が訪問者に開放され、訪問者はゴシック様式の115段の風情のあるらせん階段を上り、34mの高さの鐘楼にあるバルコニーに辿り着くことができます。
階段は狭く、急なため、小さなお子様連れの方、ご年配の方には塔を登ることは推奨されていない為、ご注意ください。
塔への入場チケットは、塔の真下にある別の入り口で販売されています。
現在、博物館や塔への入館は、コロナウイルス感染症対策で入場要件や営業日が日々変化しています。
訪問前に必ず営業時間と入場要件の最新情報を確認してください。
爽やかな夏の白夜の下で、塔から見渡す旧市街と市内中心部の美しい景色は、心にいつまでも残る素敵な風景をお楽しみいただけます。
散策に疲れたら中世の居酒屋で一休み
The Third Dragon(エストニア語:Kolmas Draakon(コルマス・ドラーコン))は旧市庁舎の1階、ラエコヤ広場に面する場所に店を構える歴史的な雰囲気のレストランです。
名前の通り、ドラゴンの顔がお店の看板のモチーフとなっているので、それを目印に見つけてみて下さい。
一歩店内に足を踏み入れると、中世風の雑貨やインテリアがずらりと並んでおり、陽気な店員さんがスープやパイを用意しています!
タリン旧市街に滞在するだけでも、十分に中世の雰囲気が楽しめますが、美味しい香りが広がる店内では、ワクワクがとまりません。
キャンドルライトに灯されたテーブルで、手軽にパイやソーセージ、スープを楽しめる人気スポットで、常に観光客と地元の人々で賑わっているレストランです。
種類豊富なパイ類は、テイクアウトも可能なのが嬉しいですね。
素敵なキャンドルライトに灯された店内では、手軽にパイやスープを楽しめるため、常に観光客と地元の人々で賑わっています!
パイ類はテイクアウトも可能で、冬の厳しいエストニアでは、温かいヘラジカのスープが身に染みます!
散策に疲れた時には、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
毎年11月下旬からは、市庁舎前のラエコヤ広場に、世界で最も美しいクリスマスマーケットが開催されます。
ここでしか見れない!中世の美しい景色と、季節ごとに変わるイベントが楽しめるラエコヤ広場・旧市庁舎で素晴らしい時間をお過ごしください。
ライターのMayaがお送りいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
<Tallinn Town Hall> 情報
営業時間
<9~6月>
月曜日-金曜日: 10:00-16:00 予約者のみ入館可能
<7-8月>
火曜日-土曜日: 11:00-16:00(最終入館15:30)
市庁舎の訪問には、市庁舎の塔の訪問は含まれていません。
休館日もありますので、予めホームページでご確認ください。
住所
Raekoja plats 1, Tallinn Old Town (Googleマップ)
ホームページ: <Visit Tallinn><Tallinna Raekoda>
Instagram: <@visittallinn>